山川草木

日々を愛する 音楽と言葉 from northern land 

歌帖②続 会社の言うことを聞け(nakamura emi)

こんな替え歌を作ってみました。

 

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君達から見たら私は中間管理職(おじさん)

ちょっと気を使ってギリギリ次長さん

 

でも世の中へ一歩 でてみたら

先輩方ゴロゴロ 私はまだ若造です

 

昔散々言われた「上司の言うことを聞け」

「は?聞けるか!そっちこそこっちの空気を読め!」

 

上司が正解なわけじゃない

会社が変われば正解もかわる

「昔はあー今はこー仕事はそーこれだからもー」

かっこ良いかっこ悪い社員も一望できるのは君達だ

 

でも上司の言うことを聞け

けっして言う通りにしろじゃない

光っていたら信じて

腐っていたら反面教師

聞いて 流して 信じて 捨てて

良くも悪くもお手本だ

若造と会社の真ん中のこの曲も聞いて捨てろ

 

大嫌いなセンパイのむかついた言葉が

二十年後になった今 

意味がわかった 言ってくれてありがとうとか 

伝えられたらいいけど

センパイはやっぱり先に辞めるから

 

純粋にものを見れるから これをやりたいという君達

「頭ごなしー反対かー辞表出すよーそれならばもー」

若い頃かいた恥を君に 味わわせたくはないのだろう

 

でも上司の言うことを聞け

けっして言う通りにしろじゃない

管理職(オトナ)になったら逆に

誰も何も言ってくれない

会社の言うことを聞け

けっして言う通りにしろじゃない

光っていたら信じて

腐っていたら反面教師

聞いて 流して 信じて 捨てて

良くも悪くもお手本だ

 

机蹴っても世界は変わんない

まず若造が背筋正して

 

あなたと会社の真ん中のこの曲も聞いて捨てろ

 

歌帖②大人の言うことを聞け(nakamura emi)

1年前だ。

知人の元音楽プロモーターにrhymesterが好きだと言ったら、nakamura emiを勧められた。

きょう、偶然youtubeのお勧めリストに出てきたので、あぁこれかとクリック。

メロディー、歌詞、映像。全てのパンチ力に圧倒された。

もう2時間も続けて聞いている。

才能がぶつかりあって誕生した曲に違いない。

 

www.youtube.com

うそかホントか分からないwikipedia情報によれば、

nakamura emiが影響を受けたミュージシャンは、rhymester竹原ピストルであるという。

監督は 吉開 菜央 。

31歳の気鋭の映像作家であり、ダンサー・振り付け師として津玄師のlemonのMVにも出演している。

ダンサーの最年少は当時小学3年生の秋間柚季江。

 

江戸川の土手を吹き抜ける猛烈な風。

真っ赤なドレスをひるがえし、激しく舞うダンサー。

真っ青な青空と、強烈に差し込む朝日。

全てが「どはまり」している。

 

歌い出しは、大人と子供の関係性に例えながら、社会へのアンチテーゼを強烈なリリックではき出して行く。

ただ、聞き進めると、見える風景は変わって行く。

 

”大人の言うことを聞け

 けっして言う通りにしろじゃない

光っていたら信じて

 腐っていたら反面教師

聞いて 流して 信じて 捨てて

 良くも悪くもお手本だ

子どもと大人の真ん中のこの曲も聞いて捨てろ”

 

両者の関係性を破壊で終わらせるのでは無く、最後は有機的に結びつけてゆく。

たかが4分のMV、歌詞のストーリー性を過不足なく表現しきっている。

若者にも、かつて若者だった大人たちの胸にも、間違いない響く歌だ。

親子、学校、職場、地域―どの現場でも成り立つ。

 

”純粋にものを見れるから

 これをやりたいという君達

「頭ごなしー反対かー家出ていくよーそれならばもー」

 若い頃かいた恥を君に 味わわせなくはないのだろう”

 

4歳の次男にMVを見せたら、真面目な顔をして聞いてた。

そう。俺も君も、根っこは同じなんだ。でも言ってしまうだろう。

「大人の言う通りを聞け」。

自分の恥、失敗、哀しみを味わわせたくないから。

 

判断するのは君だ。君が、判断すればいい。

 

光っていたら信じて 腐っていたら反面教師

聞いて 流して 信じて 捨てて 良くも悪くもお手本だ

 

若造。俺だって、いつだって、そうありたい。

歌帖①その線は水平線(くるり)

www.youtube.com

くるりの「その線は水平線」 

すーっと胸に染みいるメロディが好きで、繰り返し聞いていました

そのうち、歌詞の意味がストンと降りてきたというか、分かるようになりました

 

生きる希望を失い、行き詰まる日々

誰にでもあると思います

今の自分もそうです

そんな自分に、優しく寄り添ってくれるような

そんな歌なんですよね

 

自分なりに、歌詞を訳してみました

誰かと、この歌の魅力を共有できれば

 

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その線は水平線

新しい靴を履いて

あなたの「今」を、飛び越えろ

荒れてしまった胸の内

新しい靴で踏みしめてゆけ

 

働いたぶんだけ

陽の光浴びればいい

頭が走ることを辞めずとも

当たり前の、自分への愛を貫けよ

 

 

涙を枯らした目

さんさんと輝く太陽が乾かしてくれる

視線の遠く先には

どこまでも真っ直ぐな水平線が見えた

自由という海が、そこにはある

大きな大きな水たまり

 

飛び込んでしまえよ

「どこにも行けないさ」

どこにも行けないの?

 

真昼の空の下にいるのに

あなたの胸の内は 流星が落ちる夜のよう

孤独なのかもしれない

でも、胸に宿る小さな灯火は

優しく輝いている

だから、その火を消さないで

 

優しさの火を消すのは もったいない

自分に対する 愛情も慈しみも感じない

目の前に、自由という大空は

口を開けて待っている

 

飛び込んでしまえよ

「どこにも行けないさ」

どこにも行けないの?

 

少しだけ、歯を食いしばって

まるで幸せのオンパレード

明るい毎日であるかのように

秘密の方法、誰かが教えてくれたら

自分の前では、笑顔でいたい

 

自分への愛を貫けよ

優しさを消さず

少しだけ歯を食いしばり

自由という水平線

そして、ぽっかり空いた大空に

あなたは飛び込んだ

 

きっと夏のように

さんさんとした陽が降り注ぐはずだ

轟くはずだ 希望の歌が

地に足をつけ

走るあなたの肌から

やさしさという汗がにじむ

その時 真っ直ぐな眼差しは

闇を切り裂く

読書帖①コメントする力

数日前、仕事に行き詰まり、グーグル検索で偶然見つけたのが、この本だった。

“コメントする力” 竹田圭吾

懐かしいな。竹田さんの語り口。

 J-WAVE JAM THE WORLD

亡くなった後だったっけ。

竹田さんの出番だった曜日に津田大介さんが登場し、追悼していた。

そう2年前。思い出す。

放送のスタイルが昨年がらっと変わってしまい、番組は聞かなくなってしまった。

 

この本、今の僕に必要なことが、かなり書いてある。

あとがきに「人生の残りも短いことだし(べつに病気とかではありません)」と、それらしく匂わせるような記述があった。

竹田さんの遺書だと思って、大切に読んでる。

コメントする力ってタイトルが、ちょっとチープだよね。

もっともっと深い事が書いてある。

でも、○○する力っていうフレーズが流行った時代もあったから。

 

・つくり笑いを相手に向けて、時が過ぎるのを待ちます。

 

<取材のチェックポイント>

企画のどこを勘違いしているか

どんな取材が足りないか

どの取材先が対象として間違っているか

送ってきた原稿がいかに冗長でピントが外れているか 

 

<情報発信~シンプルな三つの流れ>

A企画の狙いを定め、材料をストックする 企画力&取材力

              ・企画力は「センス」だ 上位三つを満たす「企画の狙い」を定める

                            ターゲット、ニュース、単純な好奇心(タイトル&書き出し3行)、欲求の煽り、競合メディア

                            →次の大段落「企画の狙い」の定め方

    ・競合メディア・・・テーマや切り口が重複してないか、見落としの指摘や批判も

    ・「仏つくって魂入れず」ではダメ 3回ボツでも諦めなければゴーサイン

    ・どんなに良いテーマでも、担当者が自分自身で問題意識をもってないとよいものにならない

B集めた材料から「企画の狙い」に応じて必要なものをピックアップ

              ①要素(論点、事実、経過、意見、分析、批判、評価、データ、エピソード、アネクドート、引用、取材コメント)をリストアップし、ぜひ言いたい度合いのものの優先度をつける

              ②パッケージの大きさを考える ex.150行の原稿

              ③大モジュールの数と種類を考える 大モジュールは25~45行 原稿につき3~4個

              ④モジュールの数と種類を考える  モジュールは最大15行 大モジュールにつき2~4個

              ⑤要素をモジュール単位に整理 ファクト&取材コメ/分析&データ/内容やニュアンスごと

              ⑥モジュールを大モジュール単位に整理し直す 

C加工して視聴者に差し出す

              ①アウトライン(全体構成=順番)を考える。伝わりやすさ、面白さを基準に

              大モジュール→モジュールへ

      ・最もインパクトあるモジュールをトップにもってきて、後で理由や客観的な分析を話す

      ・わかりやすさ優先なら、基本から応用、中心から周縁へ

      ・読み応えならエピソードやアネクドートを核に据えた構成にする

              ②アウトラインが決まったら、モジュールごとに文章の構成や表現を整える

              →次々大段落「肉付け」に踏み込む

              言葉の表現を工夫したり、ファクトやデータのチェックも行う

      モジュール分量の増減も考える

③表現のブラッシュアップや最終チェックを行い、問題がなければ発信する 「他人の視点」で

              ○事実関係に誤りはないか。誤字脱字、固有名詞、数字、データ

              ○似た内容が書いてないか。文章表現や内容に工夫があるか。

              ○そのメッセージ(主題)はシンプルに面白いか

              ○誰かを傷つけてしまわないか

              ○特定の人や組織を必要以上に持ち上げたり、不公平におとしめていないか

              ○どんな反論がくるか。反論にはどうこたえるか

              ○過去にいったこととの整合性はとれているか

 

<「企画の狙い」の定め方 >

A「短くてシンプル」な主題やメッセージがあるか ※ニュース性も

              最低限必要な情報を選ぶ

           ・組み合わせてメッセージを考える(単語単位を並べるところがスタート地点)

              ・文章で説明すると、どうしても小難しくなる。まず「話し言葉」で

                       「予備知識もなく」「短い時間で」「目の前の人に」

                       平易な単語、シンプルなポイントをシンプルな構成で

B「ターゲット」が絞れているか

              ・「すべての人にきちんと伝えようという気持ちは捨てる」

    ・なるべく多くの人に読んでもらうには、なるべく多くの人に読んでもらわないようにする

            ・ターゲットを広くとると企画は陳腐になり、内容は散漫になり、表現が没個性

    ・ターゲットを絞ったほうが、結果的にターゲットから外れた人にもメッセージが届く可能性

    ・ターゲットを明確に、絞り込む それ以外の聞き手を切り捨てる勇気

C 「主題」や「メッセージ」に絞りが効いているか

         「主題」に関する「視点」「軸」を絞り込む。強調し、どの要素をカットするか

           Ex.「あの人ってどういう人?」 主題は「あの人」

         ・こんな面もこんな面も 人格は複雑なのでそれも事実だが、人物像がぼやける

    ・「社交性」という一点に「視点」を絞り込む→そこに「具体的かつ象徴的なエピソード」

D好奇心をかき立てられる2大要素があるか?

              ①企画のタイトル

              ②本文書き出しの2~3行

              ※理屈抜きに一発で『へえ、それ面白そう!』と思えるか

              ※理屈や順序立てて、事細かに書いたり、プレゼンで長々説明したりはできない

 

<「肉付け」の大切さ>

○事実(ファクト)は骨だけで乾いている。説得力を持たせ、印象的に伝えるのは、肉付けだ

              ・退屈な説明文も、肉付け次第では、魅力的なストーリーになる

         ・断片的、散発的な個々の情報を、「現場での観察(次項参照)」をもとにしたストーリーの中で、コンテクストに位置づけ、全体像における意味を理解してもらう

    ・抽象的な言葉より、具体的な事例を当てはめるほうが、読者に分かりやすい

○現場観察、情景描写には「五感に訴える表現」を

              ・視覚、聴覚、嗅覚、臭覚、味覚―読者の五感が反応するような表現

              ・インパクトでは映像や写真に勝てないけれど、いろいろな種類の言葉を使えることが文章の優れた点。シンプルかつ豊かな表現を工夫してゆく

 

<取材メモ>

○ノートはQ&A Aの余白を大きく設ける

○事前にない質問をする場合は、Q&A双方を書いておく

○自分が感じたこと、印象的だったこと、後で調べたいことは「※」で書く

○大切なことは「!」

○ネットで得られない情報を大切にする―人柄、キャラクター、表情、口調

 

<書かないこと>

○基本の四つ…見れば分かること+一般論(読者目線)+他の人がいいそうなこと+怪しい話

○応用の四つ…代案なき批判、極端な悲観論、未来過ぎる提言、原則論

 

<書くことの基本は「独自性」>

○オリジナルな四つ…情報分析、体験、コンテクスト、表現

 

<情報分析>

○情報の全体像を見る=対象を「視点」を変えて見る

・「裁判員制度」 タテ軸(時間)とヨコ軸(地理)に置いてみる

・「りんご」  学問の多様な領域 x哲学 x科学 x社会学 x芸術

・「刑事裁判」 人の立場 on裁く側 on裁かれる側

・カタチ、大きさ、質、内容、機能、意味、数字、データ 何かしらをタテ軸・ヨコ軸として見る

 〇付加価値を探る

・追加の事実、解説、視点

・俯瞰して大局的に見る クローズアップして細部を見る

・否定されていたものを肯定してみる 肯定されていたものを否定してみる

・別の批評を試してみる 別の角度から読み解いてみる

・感想や意見をプラスする

 

<情報収集>

○幅広い情報源に定期的にふれよう

・ニュース(yahoo/新聞)・分析&論考(agora/synodos)・フォーラム(NewsPicks)

○週に一冊は本を読む 目次を見て、面白そうな章だけ 飛ばし読み(単語のみを拾う)

○ひらめきや印象に残ったことは自分宛にメールする

○月に一度、大型書店か図書館へ行き、たくさんの棚を端から端まで見て回る

○情報は整理しない。時間がもったいない

・捨てるか、残すか。加工や分類はしない。

○新聞の読み方←偶然にも、ほぼ同じ読み方だった

・時間は1時間

 ①読まずに、まず見る=世の中の全体像をつかむ 3~4紙 30分

  最初の1紙は、どんなニュースがあったかの確認。10分

  2紙目以降は扱いの違いを見る 5~10分ほど

 ②読む 残り30分

・ニュースの分類

 ①どうでもいいニュース

 ②事実を押さえるニュース 目につく単語のみ、飛ばし読み=斜め読み

 ③大事なニュース チェックし、あとで読む

○1テーマにつき読書は3冊

 

<相手の気持ちを動かす>

・最初の5行―おおげさに徹底的に評価 努力、アイデアの斬新さ、仕事の的確さ

・次の20行-言いたいこと、言わなければならないことをダイレクトに

                            企画のどこを勘違いしているか

                            どんな取材が足りないか

                            どの取材先が対象として間違っているか

                            送ってきた原稿がいかに冗長でピントが外れているか

・最後の3行―仕事が注目を浴びる大切なものなこと キミならできる 大げさに

 

<価値観・スタイル>

○ニュースについて、固有名詞を省いて考えて見る 誰が、どこで、

○「わからないものはわからない」といったん受け入れる

              ・なぜ問題が起きたのか。分からないと不安になり、無理にでも答えを出して「分かった」「解決した」状態になろうとする。

            ・シロかクロかに単純化しようとしたり、思考は乱暴になったり、ゆがんだ情報に無防備なままさらされて判断を誤る

              ・「わからない」に耐える。受け止める。時間をおいて、別な情報にあたり、わからなさを少しずつ解消していく。不安な心理を克服できないと、正しい判断はできない

文明論之概略福沢諭吉

           ①事物の評価には軽重の比較が必要なり―軽小を捨て、重大に就く判断力

           ②事物の研究には、究極の本質を追求せざるべからず―枝葉末節の現象にとらわれない

           ③議論には、まず基本姿勢を定めざるべからず―自分は何を目的に、だれの利益のために論じているのか、自分のよって立つ立場を明らかに

           ④結論のみを観て、論拠を速断するなかれ―他人の意見が自分と同じでも、論拠の全く違う場合がある

           ⑤極端論にふけるなかれ

           ⑥両眼を開きて他の長所を見るべし―他人の欠点ばかりに目を着けてはいけない

           ⑦世論を憚ることなく、わが思うところの説を吐くべし

              ⑧一新の理解を以て、天下の事を是非すべからず

171129スクラップ

折々・服従から諦めへと進む誘惑、わかる・企業内留保、人語・YS182、ソニー復活、NHK民放化、東レ不正納期が圧力、児相送致グラ、メルカリ社長インタ、ペリー北朝鮮インタ、谷川・大岡連詩
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