言葉帖:2 憲法とは、国家権力を制限する規範である
「憲法とは、『国民みんなが守る大切なきまり』ではなく、『国民みんなで権力を制限する大切なきまり』」
国家権力から国民をいかに守るか。これが憲法の本質であると、著者は指摘する。
そして、憲法に根ざした立憲主義は、時に民主主義とは相いれないものにもなる。
すなわち、民意が戦争に突き進もうとする時、憲法はそれを食い止める役目を果たす。
たかが全103条の条文に、日本の国としてのあり方が凝縮されている。
そして、国家権力は自らを縛る憲法の鎖を緩めようとしている。
これは立憲主義とは相いれない、国体思想によるものだ。
立憲主義X民主主義=戦後・欧米 V.S. 国体思想=戦前・日本固有?
これが、改憲論議から色濃く浮き出た二項対立の構図とするなら。
1票の重みを、よく考えたい。