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山川草木

日々を愛する 音楽と言葉 from northern land 

トランプ

 EU離脱を決めた英国の国民投票の時も同じだった。

「英国はバカな選択をした」

今回の米大統領選についても同様の声が聞こえてくる。

しかし僕はそうは思わない。

これがアメリカの民意なのだ、と、受け止めた。

 

誰かがモノを言うとき、それは個々の立場や考えに基づく。

日本の人間が発言する限り、それは、国としての損得を踏まえての主張だ。

一方的にバカ呼ばわりしたり、ポピュリズムの罪だ-などと言い切ってしまうのは冷静さに欠ける気がしている。

 

批判すべきは、米国民の選択そのものではない。トランプ氏の資質だ。

検証すべきは、今回の選択から浮かび上がる、米国民の変質だ。

 

立場を超えて成立する、共通の真実に照らして見る必要がある。

人権侵害は肌感覚で善悪が判断できるだろう。

通商政策はどうか。これは、各国の利害が複雑に絡むため批判の対象にしたくはない。

安全保障はどうか。これも、各国の利害が複雑に絡む。

米国依存と言われてきた日本が、初めてその立ち位置を確認する機会としても良かったのかもしれない。

 

プロレスのようなショーは、選挙という重いテーマには相応しくなかった。

スポットライトを浴びたヒールが放つ言葉は、これからどう変わるのか。

心の闇を抱えた人々に、毒薬を与えて苦しみを増やすようではいけない。

さまざまな人に光を照らし、前に進む力を与えれるのか。

偉大な米国を取り戻す前に、まずは偉大なリーダーとなりえるのか。

 

一方で、米国民には彼を選んだ責任があることも、指摘しておく。