北の言葉:6 本気で頑張る奴から出たものは、歌であっても、歌でなくても、それはあなた自身へのラブソングなんだ
「何かを真剣に本気にやってる奴は絶対にバカにできなくて
そいつから飛び出たものは歌であっても、歌でなくても
それはあなた自身への、自分自身へのラブソングなんだって歌です
全速力っちゅうナンバー」
ーあるライブに立つ武田英佑一
悔しさ、悲しさ、不甲斐なさー。
苦悩する人々を勇気づける歌がある。
それは、同じ経験を乗り越えた「全速力の本物」から放たれた「ラブソング」なのだと、
北の歌い人は熱く訴える。
彼はいう。
「ラブソング」は歌である必要もない。
言葉、行動、形。
身の回りに溢れているはずの人々の愛が感じられるようになると、
勇気を持って、生きられるようになる。
以下、歌詞引用
"今夜は呑んだぜって自分で納得した後の
明け方の中での三色鶏弁が大好きだ
普通じゃないし無難じゃねーって 言い聞かせてた日々
向かってくる波に乗れなかったんだよな
近頃の俺やあなた 波に向かって歩けてたらいーよな
いい歳こいて 不安で呑まずにいられなかった日々
起こったことの全て 駆け抜けていった日々
全てなんて刻み込めないが
真っ直ぐなあなたへの歌 書いてくんだよ
あなたがどんなに悔しくて あなたがどんなに悲しくて
自分抱えてガタガタ震える夜も
全速力の本物から放たれた歌は
全てあなたへのラブソングなんだよ"
言葉帖:2 憲法とは、国家権力を制限する規範である
「憲法とは、『国民みんなが守る大切なきまり』ではなく、『国民みんなで権力を制限する大切なきまり』」
国家権力から国民をいかに守るか。これが憲法の本質であると、著者は指摘する。
そして、憲法に根ざした立憲主義は、時に民主主義とは相いれないものにもなる。
すなわち、民意が戦争に突き進もうとする時、憲法はそれを食い止める役目を果たす。
たかが全103条の条文に、日本の国としてのあり方が凝縮されている。
そして、国家権力は自らを縛る憲法の鎖を緩めようとしている。
これは立憲主義とは相いれない、国体思想によるものだ。
立憲主義X民主主義=戦後・欧米 V.S. 国体思想=戦前・日本固有?
これが、改憲論議から色濃く浮き出た二項対立の構図とするなら。
1票の重みを、よく考えたい。
北の言葉:5 作品に向き合うと気持ちが落ち着く
「作品に向き合うと、みなさんの気持ちが落ち着くんです」
ー障害者のアート活動を支える男性
藻岩山
一本の伸びやかな線を描くだけで、気持ちが落ち着くという。
なぜだろう。
それは、己をありのままに表現することが心地よく、
幸せな行為だからなのではないだろうか。
さまざまな型にはめられ、障害者と呼ばれる人々。
そのレッテルが消えた時、彼らは僕らの心を打つ真のアーティストになる。
言葉帖:1 息して普通に生きているだけで
「普通に息して生きていりゃ、どこかへはたどり着くんだから、心配しなくていいんだよ」
ー橋爪功
自分で自分の行く先を決めすぎるのも、可能性を狭くすることだ、と齢75の名優は言う。
日々を楽しんで夢中で生きること。
生きるコツは、実にシンプルなのかもしれない。